甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症

中年から高齢(6~10歳以上)の猫に多く発症するので発見が遅れ手遅れになりやすい病気の1つです。
老猫なのに急に元気になったら注意が必要になります。

甲状腺はどこにあるのでしょう?

体温を一定に保ち、体の新陳代謝を促すためのホルモンを出す内分泌腺で、のどの気管の両脇にあります。

甲状腺機能亢進症とは?

甲状腺の働きが異常に活発になり、甲状腺ホルモンが必要以上に分泌される病気です。
人間のバセドー病と同じ病気です。中年~老齢猫(6歳~10歳以上)に多く見られ、10歳以上の猫の10%が甲状腺機能亢進症にかかっているといわれてます。進行すると心臓の負担が増し、心不全や過呼吸症で命を落とすこともあります。

主な症状

●食欲が旺盛、もしくは増えているのに、体重は減少していく
●老猫が活発に行動するようになり、眼がギラつく
●飼い主にまとわりつく
●落ち着きがなくなる、興奮しやすい
●毛がところどころ脱毛する
●爪が異常に早く伸びてくる

その他嘔吐、下痢、多飲多尿、神経過敏、呼吸速拍など。病気が進むと不整脈・心筋症がおこり食欲減退、衰弱などみられます。まれに症状を見せないこともあります。若くない猫が、元気、活発になったり食欲旺盛になり、食べているのにやせてきたと思ったらすぐに動物病院で検査をして、症状の軽いうちに治療を始めることが肝心です。腎疾患・心疾患・肝疾患・胃腸系疾患、糖尿病などと症状が似ているために間違いやすい病気です。

治療方法

●薬による治療
一般的な方法で、甲状腺ホルモンの量を抑える薬を与えることになり。毎日、一生薬を飲ませ続けることが必要になってきます。副作用として食欲不振、嘔吐、頭痛、発疹、下痢などが見られることもあるようです。
症状の悪化をくい止めることができますが、腫瘍そのものは治せません。

●手術
大きくなった甲状腺を手術によって取り除きます。2つのうち片方でも残せばホルモンは正常に分泌されますが、2つとも異常な場合が多いようです。また再発防止のために2つとも取る場合もあります。術後はカルシウム剤と甲状腺ホルモンの投薬が一生必要になります(3ヶ月くらいで不要になることもあるようですが)。治療効果は高いですが、高齢猫であることと、この病気による心疾患のため麻酔を使用することで体にかなりの負担がかかることになります。甲状腺のまわりの組織を傷つけてしまうこともあるようです。

●放射線療法
放射線を出すヨードで異常のある甲状腺組織をこわすという治療法です。
1回の治療でほとんどの猫に効果があり安全性も高いですが、治療後2~5週間も入院が必要になります。現在、一般の動物病院で放射線療法を行う設備を備えたところはまだまだ少なく、また放射線による副作用も懸念されるため、一般的ではないようです。


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