マダニについて

マダニはダニとは異なります!

マダニは普段、よく耳にする『ダニ』とは別の種類です。
マダニ(動物に寄生する)とダニ(ハウスダストマイト)では大きさも違います。ダニの大きさは約0.2~0.4mmに比べ、マダニの大きさは未吸血の状態のときでも、2~3mm以上あります。また最大に血を吸っている状態では、通常の体重の100倍から200倍になります。ダニは一般に布団や畳の中に住み人のアレルギーの原因になる以外には、病原体を運ぶことはほとんどありませんが、マダニは様々な病原体を運んでくる恐ろしい可能性があります。

マダニマダニの生態

マダニの発生時期っていつ?

マダニの発生理は温度や湿度など様々な要因が複雑に関与しています。季節によっては大発生したり、動物に突然多数のマダニが寄生することもあります。マダニは5月~9月の間に発生することが多いですが、季節に関わらず1年を通して活動しているので、油断大敵です。 

マダニってどうやって寄生するの? 

マダニは郊外の山や森の木の葉っぱの裏や草むら、広い公園や河川敷の草むらにひっそりと潜んでいます。そばを通りかかった宿主(人間・ペット)に飛びつき、宿主を捕らえます。その際、 、ハラー氏器官と呼ばれる独特の感覚器官で、動物の体温、振動、二酸化炭素などを感知し、動物の体表へ寄生します。マダニはハラー器官という独特の感覚器官を利用しています。ハラー器官は第1歩脚の末節にあり、動物の熱や振動、二酸化炭素を感知します。マダニは動物が近くに来たことを感知出来るのです。キャンプ、ハイキング、公園での散歩に特に注意が必要です。 

マダニの吸血方法とは? 

マダニは寄生後、口を皮膚を突き刺し吸血を開始します。皮膚を突き刺す口器とよばれる器官は、皮膚と皮下組織を切開する「鋏角(きょうかく)」と、その傷に差し込まれるギザギザの歯がついた「口下片(こうかへん)」から構成されます。マダニは動物の体の上で、皮膚が薄く付着と吸血が容易な場所を探します。通常は頭や耳など比較的毛が薄いところを選びます。次にのこぎりのようなクチバシを皮膚にさしこみ、セメントのような接着物質を分泌しクチバシを皮膚に固定します。次に、吸血と唾液の分泌を繰り返しますが、これにより周囲の組織が破壊されます。最初はゆるやかな吸血、その後は急速な吸血を行います。

注意

※マダニが吸血中はペットとガッチリ固定されているため、引っ張ったくらいでは取れません。1週間以上吸血が続くこともあります。この状態で無理に引きちぎってしまうと口の部分が皮膚内に残り、化膿してしまう危険性もありますので注意が必要です。化膿だけではなくマダニは全体の数%ではありますが人畜共通感染症を起こす病原菌を持っていることがありますので潰してしまうのは避けましょう。

マダニマダニによる被害

マダニが引き起こす直接的な被害

①貧血
マダニは寄生期間中に、吸血前の体重の100倍もの血液を吸うので、大量に寄生を受けた場合には貧血が見られます。
②皮膚の細菌感染
 皮膚に寄生したマダニを犬が除去しようとして掻いたときにできる傷に、細菌が感染する事があります。
③アレルギー
ダニは吸血する時に動物対内に唾液を注入します。これによって動物がアレルギー状態になる事があります。

マダニが媒介する病気

1. バベシア症 

犬などの赤血球に寄生する原虫。感染したマダニが動物の血を吸うときに、動物の体内に唾液を注入する事により感染します。本州以西に広く分布し、特に山間部に多く見られます。貧血、発熱、食欲不振などを起こし、急性例では死亡する事もあります。

感染経路

バベシアはマダニ(フタトゲチマダニ、ツリガネチマダニ、ヤマトマダニおよびクリイロコイタマダニ)が媒介します。一般に犬バベシア症は関西以西の病気だと考えられていますが、感染地域の広がりと、犬バベシア症に感染した犬の移動に伴い全国で発生が認められるようになっています。ダニのいそうな山や公園、草むらなどで遊んだ後は、特に念入りに体をチェックしてダニが吸血し始める前に取り除きましょう。バベシア原虫がダニからを犬に移るのに36~48時間必要と言われていますので、吸血前にダニを取り除けば感染の可能性を非常に低く出来ます。

2.ライム病 

ボレリアという菌を、マダニが血を吸うときに犬などにうつします。発熱、全身性の痙攣、起立不能、歩行異常や神経過敏などの症状がみられます。人間にも感染します。

感染経路

ライム病の原因となる細菌はマダニの1種によって媒介されます。このダニは成虫がシカの血を吸うことからシカダニと呼ばれますが、細菌を媒介するのは成虫ではなく幼虫です。この幼虫がライム病の菌をもつシロアシネズミの血を吸い、病気を運びます。

3.「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」 

発熱や嘔吐、血尿・血の混じった慢性的な下痢を繰り返すようになる新型のウイルス(致死率10%)2012年に日本で確認がされた。

感染経路

マダニが保持しているウイルス。2009年に中国で大発生し、人間への発症は数百。アメリカでも確認されています。 2012年、日本の山口県の女性がSFTSに感染し、死亡した例もあります。 詳しくはこちら

4. その他 

Q熱、ヘパトゾーン症、野兎病、日本赤斑熱、ダニ媒介性脳炎などの病気も媒介します。

マダニマダニの予防と駆除

樹木が多い場所を歩くときには、道を外れて茂みの中に踏みこんだり、地面や岩壁に直接座ったりしないようにすると、ダニが体につくのを防ぐことができます。ヒトからヒトへの感染はないので、森林や野生動物の通り道などはさけるようにしましょう。さらに、皮膚の露出を控えめにして、防虫スプレーをするなどして、マダニが吸着しないように心がける事が肝心です。万が一、マダニが吸着していることに気づいたら、自分で引きはがさず、病院で切除してもらいましょう。無理にとると、マダニの刺口が残り、感染がさらに起こりやすくなります。散歩から帰って来たら、耳や手足、爪の間のチェックを行いましょう。細かなブラッシング、シャンプーなどでケアーも怠らないようにするのがベストです。 

【マダニの見つけ方】

 散歩から戻ったら必ずチェックしましょう!特に頭や耳、目のふち、お腹、足の指の間、背中などをよく見てあげましょう。もしマダニを発見しても、無理やり取ってはいけません。しっかりと食いついているマダニを無理やり取ると、可能の原因になったり、危ない病原体を移す可能性が高くなります、見つけたらすぐに近くの動物病院で診てもらいましょう。

【マダニ予防・駆除】 

マダニ寄生とマダニ媒介性疾患を、単独で100%防御する方法はありません。いろいろな防除法をとることで最大限防除できるように普段から心がける必要があります。ノミダニ駆除薬にもいろいろな種類があり、マダニに効くものとそうでないものがあります。マダニの駆除・予防のためにはしっかりとマダニに効果があるものを選ぶ必要があります。

【ピペットタイプのノミマダニ駆除薬の使い方】

ノミマダニ駆除薬は皮膚につけるタイプ(スポットオンタイプ)が多いです。スポットオンタイプのお薬に慣れてない方はこちらをチェックして、使い方を確認しましょう!