ペットケア特集耳編

ワンちゃんやネコちゃん、耳のトラブルで動物病院を訪れる方も多いのではないでしょうか?実は、夏の病院の受診理由のナンバーワンは外耳炎なんです。
微生物やダニが大好きな場所がジメジメで栄養がたくさんある耳の中なんです。
以下の症状が見られると、外耳炎を起こしている可能性があります。
□耳をかゆがる
□耳アカがある(汚れがあっても耳アカが無いのが正常です)

ワンちゃん、猫ちゃんの耳は大変繊細な感覚器官な為、きちんとケアをしてあげないと、悪化や慢性化するだけでなく、性格まで変わってしまうことがあります。

今回の特集では、耳の洗浄液と点耳薬を紹介しながら、お家でできる、正しい耳のケア情報をお伝えします
  • 面倒ですが、効果的な耳洗浄をやっていますか?

    耳の洗浄剤 → 定期的な汚れ取りに

    耳の洗浄には時間がかかったり、ペットが嫌がったりと労力を使います。しかし、これをしっかりやってあげることで、驚くほど耳の汚れ、耳アカを除去することができます。 洗浄液は、耳アカを溶かし、外に排出させ、乾燥させる働きがあり、耳の中を清潔に保つことができます。


    絶対にこすらないでください!!間違っても人間用の綿棒やティッシュで耳アカをきれいにしようと思わないで下さい。

    ワンちゃん、猫ちゃんのお肌は敏感で、かつ構造が複雑です。最後まで取ろうと、こすってしまう事で、お肌を傷つけ、症状を悪化させてしまいます。


    犬や猫の外耳道を清潔にしたり、耳の乾燥を予防するお薬です。アロエベラが含まれているから脱臭効果も期待できます。

  • 耳アカが多くなったり、耳をかゆがっている時は?

    点耳薬 → 抗真菌・抗寄生虫効果で炎症を抑える

    以下の外耳炎チェックポイントを確認して下さい。1つでも該当する場合は、外耳炎にかかっている可能性が高いです。その場合には、エピオティックと組み合わせるなど、耳をきれいに洗浄した後に、点耳薬を使用します。つまり、洗浄液で耳道内の“脂”を溶かし、耳垢を綺麗にした後で、初めて抗菌・寄生虫効果のある薬を点耳することで、効果的なケアをしてあげることが可能です。

    ペットくすりでは、耳の点耳薬としてトロイ社のトロイイヤードロップスを取り扱っています。なぜこの点耳薬かというと、

    ・ 抗真菌/抗寄生虫/抗菌効果がある

    からです。つまり、耳ダニとマセラチア(カビ菌)の両方に効果的で、炎症を抑えてくれるからです。※耳の炎症が激しく、ワンちゃん猫ちゃんが掻き毟ってしまっている場合や、風船のように腫れ上がってしまっている場合には獣医で診察を受けることをお勧めします。

  • ペットの耳の特徴

    L字型のわんちん、猫ちゃんの耳の構造

    ワンちゃんや猫ちゃんの耳は、L字型の耳の構造をしています。人間の耳と異なり、長い外耳道というL字状のトンネルの奥に鼓膜がある形状です。この外耳道の通気性が悪くなるとカビ(真菌)が繁殖したり、耳ダニが寄生し、外耳炎かかります。特に夏の時期は水に接する機会も多く、シャンプーなどでよく乾かさないと、すぐに蒸れてしましまい、外耳炎の原因となったりします。 また、外耳炎は文字通り、外耳で起こる病気ですが、ケアをしっかりせず慢性化し、悪化をすると鼓膜が破れ、中耳、内耳炎へと進行し、治療を行うのに多くの時間や費用がかかってしまうことがあります。

  • 外耳炎にかかりやすいのは?

    ワンちゃん、猫ちゃんは特徴的な耳を持つ子も多いです。特にたれ耳や耳の中に毛が多い子は耳を塞いでしまうことにより、通気が悪くなり、外耳炎にかかりやすいです。以下に該当する子には、耳のニオイを嗅いだり、かゆがっている素振りが無いかなど、注意深く観察してあげてください。

  • 洗浄・点耳時のポイント

    • ■ 洗浄

      夏の時期のお手入れの回数は、外耳f炎にかかっていない方では、週1回ほどをお勧めします。 また、外耳炎を発症している方は週に2-3度を目安に行ってください。

      ○ 手順
      • 洗浄液をたっぷり8-10滴程度入れてあげて下さい。

      • 耳の付け根の部分を押さえながらグニュグニュとしっかりマッサージをします。これにより、耳の奥のアカが浮き出してきます。
        手を離すと、ブルブルと顔を振って、耳の中の洗浄液を飛ばします。このときに一緒に耳アカが飛び出します。

      • 耳の周りに残っている、洗浄液、耳アカをコットン等でやさしくふき取ってあげて下さい。繰り返しになりますが、絶対にこするのはやめて下さい。

    • ■ 点耳
      ○ 手順
      • 耳を引っ張り、耳の奥に4-8滴点耳薬をいれます。

      • 洗浄と同じ様に、耳の付け根をを中心に、よくマッサージしてあげます。

  • 外耳炎の原因について

    一般的に外耳炎には3種類の原因があるといわれています。
    1:耳ダニ(ミミヒゼンダニ)
    2:カビ菌(マラセチア)
    3:アレルギー体質
    ここでは、耳ダニとカビ菌の特徴に関して簡単に説明していきます。

    • ■ 耳ダニ

      耳ダニはダニの一種で、わんちゃんや猫ちゃんに感染する一般的な耳ダニは耳疥癬(みみかいせん)やミミヒゼンダニといわれています。

      黒っぽい乾燥した耳アカが特徴的で、感染すると激しいかゆみが襲う為、耳をかきむしったり、頭を振ったりします。それほど極小なダニにではないため、お手持ちの虫眼鏡や顕微鏡でも耳アカの一部を観察すると発見できることがあります。ただ、卵の状態から成虫になるまで3ヶ月程度かかりますので、発見できないからといって必ずいないわけではありません。また、耳ダニは子犬や子猫に感染する可能性が高いと言われています。

    • ■ マラセチア

      マラセチアとは、カビの一種で普段から動物の皮膚に生息しており、害虫ではありません。しかし、ある一定の条件(高湿度で脂などの栄養分が多くなる)が揃うと、爆発的に増殖をし、炎症を引き起こします。この条件が一番揃うのが、ワンちゃん猫ちゃんの耳の中になります。

      こちらは、顕微鏡でないと確認ができませんが、特徴は耳ダニと若干ことなります。マラセチアに感染した際の耳アカはベトベトとした特徴があり、赤褐色~黒色をしています。しかしながら症状は耳ダニ感染と似ており、激しいかゆみを引き起こします。また、両方に同時に感染している場合も考えられますので、簡単にどちらに感染しているのか見分けられるわけではありません。