ペットも罹る尿路感染症

尿路感染症

腎臓から尿管、膀胱を通って尿道口にいたる、尿路に病原体が生着して起こる感染症です。

上部尿路感染症

上部尿路感染症と下部尿路感染症にわかれます。上部尿路感染症とは、膀胱よりも上流の尿路の感染症で、臨床的には、発熱を伴う尿路感染症が上部尿路感染症を疑われます。急性腎盂腎炎、急性巣状細菌性腎炎がこれにあたります。

下部尿路感染症

下部尿路感染症とは、膀胱以下の尿路の感染症である。発熱は通常伴いません。膀胱炎、尿道炎、急性前立腺炎がこれにあたります。

治療

起炎菌にあった抗菌薬の投与をします。多くの種類の抗菌薬が腎から尿中に排泄され、濃縮されているために、尿路感染症は抗菌薬投与によって改善しやすい疾患です。しかし、抗菌薬の投与期間が不足していると、簡単に再発する場合もあります。 抗菌薬の副作用や細菌の薬剤耐性化、菌交代現象を避けるため、抗菌薬の選択は感受性検査に基づいて最適なものを選ぶことが望ましいとされます。下部尿路感染症では、ほとんどの場合経口抗菌薬での治療が可能です。上部尿路感染症では、全身状態が悪い場合には静脈内投与が必要です。年齢が低いときの上部尿路感染症では、原則として入院し、抗菌薬の静脈内投与を行います。また水分を十分に摂取し(できない場合は点滴して)、尿流を鬱滞させず、排尿を促すことも必要です。複雑型尿路感染症の場合、再発予防のため、急性期を過ぎた後も少量の抗菌薬を予防内服することもあります。